TOEICができた頃、「英語ができれば自然と点数も上がる」ということになっていたのだが、試験が広く知られるようになり、企業内での昇進/海外派遣の最低資格と使われるようにもなってから、試験テクニックが色々と発明/発見され、今や英語の試験というより昇進/海外勤務者選抜のための資格試験と化したTOEIC。
このへんのことは、昔書いたことがある。

この本は、そのTOEICでいい点取る勉強にちょっと一工夫して、海外部門に異動になった後にビジネス英語を身につける基礎を用意しておこう、というような本。

TOEICにはライティング/スピーキングの試験はない。リーディングとリスニングのみの試験で高得点取っても、書いたり話したりができない人は沢山産出される。そういう人たちのために、「いかにTOEICの試験問題はビジネス英語を勉強する基礎に役立つか」を縷々説いている。

自分で試験受けていても思うことがあるけれど、知らない単語を帰宅してから調べると覚えやすかったり、問題読んでいて「あぁこういう言い回しがあるのか」と感心したりする。
やはり試験ということで集中していたり普段とは違う精神状態だからアタマに入りやすい。

そういう漠然としたことから一歩進めて、たとえば英文メールの問題ではその言い回し、書き方をそのまま覚えてしまえば、普段の仕事で英文メール書くときの参考になる、とか。

要は、今のTOEIC対策の勉強を得点取ることだけに終わらせず、高得点取って海外部門に異動になった後のことまで考えておきましょう、という本。

・・・・私、同じことを二回言ってますか・・・?


ただ、この本の後半に、この人の塾に通って高得点取って海外部門に異動になったり、転職したりした人の話が出てきて、まことにご同慶の至りなのだが。

一応私も860点は取っているのだが、海外勤務どころか海外部門にさえ異動にならず、毎日賽の河原を積むような作業しかさせてもらえないのは、TOEICだけできてもダメってことですかそうですか。

結局会社の中での評判で決まるのである・・・


TOEIC(R)テスト スコア対策への投資をビジネス英語にリターンさせる きわめて合理的な勉強法

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