相変わらず、グループ・おりじの本を借りて読んでいる。
こんなにいろんなことをやっていたのか、というのとたくさんの記録が残っているからこそ、こうやって10巻もの本が出せたのだ。
大林ちぐみ(面倒なんでかなで)と平田オリザはいとこ同士だったとのことで、wikipedia見ても書いてある。二人ともグループ・おりじの活動に参加していたようだ。今は日刊スポーツの編集委員になっている荻島弘一も、おりじの創立メンバーの一人だったとか。
ほかの創立メンバーは、グラフィックデザイナーをやっているとか。
あとは、大井町の仙台味噌の三男坊が通っていたとかなんとか。

しかし、これだけあっちこっち検索しても、全然グループ・おりじの当時のことが出てこない。活動に参加していたのは子どもだし、高校生になったら卒業だし、そんな昔のことをつらつら書いているのは、当人ではなくて親だったり、活動を支援していた人たちだったり。それもほんのわずか。
子どもにとっては、ほんの数年間の出来事でしかなく、当事者として必死だから、あとになってから思い返すようなことはないのかもしれない。

それはさておき。

夏休みに入ってオリンピックも始まり、大津市のいじめ自殺事件はうやむやになったかに思えたが、一応捜査は進んでいるようだ。
子どもの頃にいじめられていた人にとっては、このニュースというか、いじめられ方は心がわさわさする思いでいる人も少なくないんじゃないかと思う。

どこで読んだのかよく覚えていないが、子どもの頃にいじめていたヤツに対する、もっとも効果的というか、簡単というかとっても効果が上がるというか、いじめられていた側が何年も引きずっているのと同じように、何年も忘れることのできない復讐というのがあるそうだ。

いじめられていたあなたが、いじめていたヤツにどこかで偶然、もしくはクラス会で会うとする。こちらは(不幸な)独身、向こうは結婚して子どももいて、その子どもを連れている。もしかしたら奥さんも一緒かもしれない(ダンナさんと一緒かもしれない)。

そいつは、子どもに、あなたに挨拶するように言うだろう。
その子どもは、幼稚園児~小学校高学年くらい、だとする。
まぁ卒業してからそのくらいの年月が経っている。

その子どもは、親と同級生だったという大人のあなたに「こんにちは」とかなんとか挨拶する。

その時あなたは、その子どもに、にこやかに接しながら
子どもの顔面に平手打ち。

その親は怒るだろう、妻(配偶者)と一緒ならその配偶者も怒るだろう。
父親から一発二発仕返しされるかもしれない。奥さんは突然のことに言葉を失い、慌てふためき、取り乱すだろう。

そうしたら言ってやりなさい、「昔私のことをいじめたお返しだよ」と。

打たれた子どもの痛みは数十分で治まるだろう。平手だから傷も残らない。
しかし、親が紹介してくれた初対面の大人に突然平手打ちされたという驚きとショックはたぶん何年も消えない。

どんくらい消えないかというと、よく分からないが、その子はたぶん初対面の大人に挨拶するのが怖くなるだろうし、まともに顔をあわせられなくなるだろう。

道を歩いたり電車に乗ったりしては、この人に突然たたかれるんじゃないか、いうことを考えてしまうだろう。

こういうトラウマは、10年くらい、ことによったら妙齢の女性(すでに女の子と決めつけているw)になっても、「この人は突然私のことをぶつんじゃないかしら」ということを思うようになって、容易には消えないと思う。

こういうのが、本当の意味での復讐だと思う。


誰かやってみてください。


復讐ノススメ―誰も書けなかった完全復讐マニュアル

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コメント

ござ
2012年8月4日7:46

嘘のような本当の話
過去のいじめの証拠で一生食うという商売があるそうです
ある日突然弁護士からxx様からxx学校におけるx年間のいじめの保障をしてくれと言われたら素直に払えますかね?

権之助
2012年8月5日2:03

ござさん

難しいでしょうねぇ。法律的には精神的・肉体的苦痛に対する損害賠償ということなんでしょうが、立証するのがムツカシそうだし、時効もあるし。
いじめた側は、からかいとか遊びとか思っていることが多いと思うので、さらにやっかいです。

シゲ
2012年8月5日20:39

いやー、これ、子供が可哀想でちょっと辛いですねえ。
どっちかというと、子供が善悪の区別がつくようになってから、「お前の父親は、昔私をいじめたいじめっ子で、私はいまだにものすごく憎んでるよ。お前の親は最低の人間で、お前は最低の人間の子供なんだよ。」と伝える、と言う方が良いのではないですかねぇ。それだけでもう、完全に親の権威も何もなくなる。どうでしょう?

権之助
2012年8月6日4:12

シゲさん

だって復讐ですから。「親の因果が子に報い~」というヤツです。
もともと理不尽にいじめられたんだから、お返しをするというだけのことです。

善悪の区別がつくようになったコドモにこんこんと伝えるだけの時間はないと思いますし、そんなことを話している間に親に否定されたりしたらその場で口論になるだけです。

シゲ
2012年8月6日13:02

あー、そうか、一瞬で済むから良いわけですな。

でも復讐の相手が子供というのが、僕的にはしっくり来ないです。虐めた奴をトコトンいためつけたいです。いや、自分が犯罪者にはなりたくないから、良い方法は思いつかないんですが。良い方法はないですかね。

戦後の日本は宗教的規律っちゅうもんがガタガタになったので、イジメが横行するようになってしまった、というのが根本問題なんだと思います。かといって、家父長制の復活なんてちと無理ですし、日本人がキリスト教徒になるわけにもいかない。

神道は単なる宗教役人みたいなもんだし、仏教家なんて釈迦と阿弥陀如来の違いもキチンと説明できないパッパラパーばっかり。しっかりした倫理観自体、この国では崩壊してますからなぁ。(そうでなければオウム真理教が力を持ったりしません。)

本当に困ったもんです。
必罰の復讐法が確立すれば、この問題もおさまるのでしょうが。

ベビーオイル
2012年8月17日12:11

権之助さんのお話には関係ないかもしれませんが、
こんな事を思い出しました。
私が7才くらいの時に商店街かどこかを友達とふざけて歩いていました。
前には私たちの母親が同じようにお喋りしてて。。。
その時に私は知らない女性とぶつかってしまったのですが、
その女性(年齢は覚えていません)は母に罵声を浴びせ、その後私のお尻を
強く叩きました。
知らない人から痛みを与えられかなりショックで今もちょっとしたトラウマです。
母と何か関係あったのかなぁ。。。

権之助
2012年8月18日13:04

ベビーオイルさん

見知らぬ人に突然叩かれるって、コドモにとっては忘れられませんよね・・・・

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