最近の図書館は便利なもので、こんなもんまでも所蔵して、ただで貸してくれる。
会社の近所にも家の近所にもTSUTAYAもゲオもフタバ書店もコーチャンフォーもない私にとっては大変ありがたい。いや、本当に近所になにもないのだ。帰りに途中下車するか、大ターミナル駅にでも寄らないとDVDもCDも借りられない。
まぁ、あんまり映画も音楽も興味ないしそういうのと関係ない生活送っているからどうでもいいんですけど。

ライナーノーツというか、解説というか、ファン代表みたいな文を鴻上尚史が書いている。
ブルーハーツについて渋谷陽一や鳥井賀句や今井智子がいまさらどうのこうの言ったってしょうがない、だってファンはたくさんいるんだし、いまさら音楽性について解説されても、そんなことはわかっているし、わからなくったってブルーハーツの音楽は、ファンの胸に宿っている。
だからといって、では鴻上がライナーノーツ書くのに適当かというと、よくわからない。よくわからないが、その文章の中にこんな一節がある。
--------------------------------------------------------
僕はNHKで「Cool Japan」という番組の司会をしている。日本に来た外国人が日本のかっこいいこととおかしなことを話し合う番組だ。
一人、エミリーというアメリカ人女性の出演者がいた。腕にタトゥーを入れて、ロックっぽいファッションをする二十代の女性だ。
ある時、番組で「どうして日本に来たのか?」という話になった。
エミリーは言った。
「アメリカでブルーハーツのCDを聞いて、日本に来ようと思ったの」
「それだけで来たの?」
僕は驚いて聞き返した。エミリーは言った。
「他にどんな理由が必要なの。ブルーハーツのCDがすべてよ」
僕は番組中に思わず立ち上がり、彼女に握手を求めた。幸せな瞬間だった。
-----------------------------------------------------------
どうせ鴻上尚史の言うことだから七割くらいは脚色だが、いかにもありそうな話である。

番組見てないからなぁ、チャンネルかちゃかちゃやりながら、やってるとちょっと見ちゃうけど、最初から最後まできちんと見たことはないような気がする。

そう、誰の心の中にでも、あなたにはあなたの、私には私のブルーハーツがある。
大学近くの東秀でチャーハン待っているときに流れてきた「リンダリンダ」、深夜ラジオから流れてきた「Train Train」、クルマ運転しながら聞いていた「青空」・・・


100577

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索