ほんとうは3月22日の話。

21日の夜は、とっとと寝るべき所、ついつい、J-WAVEのロケットマンショーなんぞを聴いてしまう。ついでに、Audibleでダウンロードした、無料オーディオブックも聴いてみる。きちんとダウンロードできて、聴けることに一安心。

朝の6時に寝て、10時半に起きる。だめじゃん。
午前中は、家族一同あまり気が進まないけどいかなきゃ行けないところがあったので、とにかく出掛ける。

午後、日本橋三越の「世界の万年筆祭」へ。
目的は、自分に会った万年筆を見つけに。
ここんとこ、なぜか万年筆が欲しくなり、2ちゃんねるの文房具板や、ミクシィの万年筆コミュばかり覗いている。
ブランドはどこでもいいが、使い易いのをさがし、よければ丸善でも行って買ってしまおうかと思ってでかける。パイロットかセーラー、プラチナ、ウォーターマンにパーカーなんかいいかな、気に入ったら買っちゃおう、といいつつ、絶対買わないだろうとわかってる。自分はそういう人間なのだ。

目的は実はもう一つ。セーラー万年筆http://www.sailor.co.jp/が「ペンクリニック」というのをやっていて、ここで自分の万年筆をチェックしてもらうつもり。これは、メーカー問わずでその場で万年筆の具合をチェックしてくれ、直せるものはその場でなおしてくれるという、なんとも太っ腹なサービス。持って行ったのは、シェーファーの800円で買ったのと、500円のパイロットのペン習字ペン(http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/penmanship_pen/index.html)。

ペンクリニックは混んでるだろうなぁ、長蛇の列だろうなぁと思ったらそうでもなく、6人ほどが待っている。とはいえ、一人に10分以上はかかる。常連さんも多いようで、挨拶していたりする。オレは新顔なので、おとなしくしてる。

なんか、若い女性でも順番待っている人がいる。珍しいなぁ、と思いつつ、パンツのスキマから覗く素肌をじーっといやらしい目で見る。
ぼーっと待っているのも芸がないので、あちこち見て歩く。
万年筆オタクの皆さんが勢ぞろいと思いつつ、さすがは三越、人品賤しからぬ人々もあちこちに。そう考えると、オタクの皆さんは三越らしくない。まぁしょうがない、オレもその一人。もうちょっとまともな服を着ないと。

ふとみると、パイロットもペンクリニックをやっている。「当社製万年筆に限ります」なんだオレには無関係だ、とおもってやり過ごし、パーカーだのペリカンだのを試筆させてもらう。買わないだろうと思われてるのか、客あしらいが冷たい。

もういちどパイロットの前を通り、試筆させてもらおうか、でも面倒だなぁと思って、ふと気づく。「このペン習字ペンはパイロット製じゃないか!」(もっと早く気づけ)
おずおずと、「すいません、こんな安い奴なんですけど見てもらえますか」と言いつつ出すと「あ、ペン習字ペンですね、なにか不都合は?・・・んー、インクの出が悪いですね。」といわれて、インク流量を調節してもらう。もともと極細なんだが、インクがでないこともあったくらいなのが、それなりに出るように調整される。もちろん無料。
一番安い500円(税抜)の万年筆でもこうやって調整してくれる。メーカーってやっぱりこうでないと。

セーラーで、シェーファーを見てもらったところ、開口一番「ペン先がパカーと割れとる」「すり減って傾いとる」などなどと症状を指摘される。グラインダーでちょこっと削り、試してみると、ついこのあいだまでとは全然違って書き易い。ペン先の曲がりもとれているのが一目見てわかる。
調整など一度もしたことないし、経年変化もよくわかっていなかったから「もともとこんなもんだろう」と思っていたが、確かに違う。そういえば昔はこんな書き味だった。
このところ、ずっとあった、ヘンな引っ掛かりがない。ちょっと使ってみてはやめていたのは、あの引っ掛かりが無意識のうちにも不愉快だったからかもしれない。

もうすぐにでも、万年筆を買おうとおもっていたが、こうやって調整してもらえば、当分はこの2本でも十分である。
特にパイロットの人に「このペン習字ペン税抜500円はどのくらい使えますか」と聞いたところ、「使い方にもよりますが、ずっと使えます。5年でも10年でも。」とのことだった。大きな文房具屋でつり下げパッケージに入って沢山売られているから、1、2年程度で使えなくなるものだとおもっていた。じゃあ、5年くらいは使おうか。

と言っていても、やはり年齢相応にそれなりの万年筆が欲しいのだ。
とはいえ、今日調整してもらったばかりで新しいのを買う気にもなれない。書くのならこの2本で十分。
一応、この2本を使いつつ、しかしたぶん数ヶ月以内には一本買っちゃうんだろうなぁと思う。

ラミーサファリや、オートhttp://www.ohto.co.jp/html/product_lineup/other_pen.htmlや、ペリカンの子供用や、安い万年筆はいくらもあるけど、そういうのは買わないで、とにかくきちんとしたのを1本買おうと思った。

ただそんだけ。

高い万年筆を買えば、言い文章が書けるというわけでもないのに。


今日のカウンタ74325

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