ISBN:4479792252 単行本(ソフトカバー) 三田 紀房 大和書房 2007/11/16 ¥1,260

モーニングで連載している「エンゼルバンク」が面白い。いや、面白いというのは適切ではない。そんなに面白いストーリーではないのだ。ただ、作者が言いたいことを言う為に、マンガという形式を借りているだけなのだ。

大学受験というか東大受験の次は、転職市場ということで、転職市場における嘘や誤解、妄想を次々と喝破していく。

この本はその作者が書いた本。

ビジネス書なんか読んでいる時点でダメ、できるヤツはそんなもん読んでない、とか、刺激的な言葉を使いつつ、私にとっては痛いトコをついていたりする。

あとは、転職したらリセットできるわけではない,とか。

1,000万の車を買ったら運転がうまくなるわけではない。
5万円の万年筆を買ったら字がうまくなったり、名文が書けるようになるわけではない。
アルマーニのスーツを着れば、女の子にもてるわけではない。

そんなこと当たり前なのだが、それがわからないこともあるのだ。

仕事なんてものは、しょせん暇つぶしなのだ、とか、刺激的な言辞を用いつつ、まぁ大体は当たってる。ワタシの頭では、アレ?、って思うところもあるが、それはまぁ瑣末なところで。

ワーキングプア、ってのが人ごとではないなぁと思うのは、たとえば現在は会社員でも、いつその会社から首を切られるかわかったものではないということと、もし首を切られた場合、どうにかなるさ、と思うだけの蓄積が自分の中にないからである。

なんだかわかりにくいなぁ。

先日観たNHKの「ワーキングプアIII」では、借金して大学に入って勉強してIT技術者になったのに、その会社というか業務そのものがインドに移転して失業した人がでていた。まさかこの歳になって、16歳のときにやっていたケンタッキーフライドチキンのバイトをするとは思わなかったというのだが、つまりはそういうことなのだ(どういうことだ?)。

今の会社をクビになったとしても、「次の一手」を打てる準備をしているかいないか、で決まる、とこの本の作者はいうのだ。

まずは、半径5メートルの人間関係、それから、タテヨコナナメの人間関係、ってところから気にしてみようかと。

ふと気がつくと今年も今日と明日で終わり。
どこにいらっしゃるのかわかりませんが、読んでいただいている方に、よい年が訪れますように。

今日のカウンタ49396

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