3月29日の、なんとも言いようのない話
2007年3月29日 時事ニュース植木等が亡くなって、どこかが追悼で映画をやらないかなと思っていたら、さすがはわれらのテレビ東京!
「日本一のホラ吹き男」をやってくれている。さすが、やることが早い。見習いたいものである。
しかし、当たり前だがみんな若いなぁ。
で、ばあさんが飯田蝶子だよ。小津映画以外にも出てたんだな。
あと、水野晴郎センセイがコメントを求められたときにベストワンに推していた、「日本一のスーダラ男」とかいう映画をどこかでみたいものである。
きっとどこかにあるのだろう。
さて、そんなことは全然関係なく。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703270527.html
で、今朝(3月29日)の同じく朝日新聞東京本社版朝刊社会面の、「ののちゃん」のすぐ隣にでていた、「現場発」というタイトルのついた、今村優莉記者の書いた記事。
アサヒ・コムで検索したけど出てこなかったので、もしかしたら有料情報の方に入っているのかもしれない。
仕方がないので、全文手入力。
子どもの面倒を見ない、いわゆるネグレクト(合ってる?)や育児放棄(いやだからそれがネグレクトだって)や、幼児虐待、致死のニュースが相次ぎ、ワタシもそういうニュースに慣れっこになっている。
この事件も、「ヤンママが子どもをほっぽり出して面倒みないで遊びに行って火事になった」程度の、まぁ最近よくあるハナシという認識だった。
だが、この記事を読むと、そういうわけでもないようだ。
母一人子一人で頑張っていたんだなぁと思う。子どもと二人で生きていく覚悟を決めていたんだろうか。
でも、と思うのだ。もし近所にママ友達がいて、ちょっと1日預かってもらえていれば。
スキー場にも託児所はあったのではないだろうか。連れて行って預けておけば、こんな悲劇は防げたのではないだろうか。
母親を責めるつもりはまったくない。小さい子どもがいるシングルマザーの仕事は、残念ながらどうしても限られる。残念ながらそれが今の社会の現実でもある(ワーキングプアーの生まれる土壌でもある)。
だから、親に頼らずに頑張っていたことは褒めてあげたいとも思う。
そうやって頑張っていた自分に、たまの休みをあげたくて、3年ぶりにスノボーにいったことも、ちっとも悪いことだと思わない。一緒にいったのは男性だったということだが、まだ20代前半なんだから、交際する男性もいるだろう。小さい子どものいる女性と交際しようとする男性のことも、見上げたものである。もし結婚を前提にしていたらなおさらである。
でも、と思うのだ。もしこの母親に、仲のよいママ友達がいたり、母親と和解して面倒をみてくれるような状況があったとしたら、と。
きちんと面倒をみていたから起訴猶予になったのだろう。スノボーにいくのにも、きちんと食事を用意していたのだ。
でも。何人か子供を育てたことのある母親なら、2歳児を15時間以上一人にしておくことは躊躇するはずだ。
この母親も、もしかしたら躊躇したのかもしれないが、いや、きっとしっかりした男の子だったのだろう。
まだ20歳代前半の、若い女性である。どうか子供の冥福を祈りつつも、本人が幸せになってくれればいいと思う。
悲しいことだが、幸せな結婚をすれば、人生はやり直せると思う。
なんだか、やりきれない事件であった。
しかし、人の人生のやり直しを願う前に、自分の人生をなんとかしなきゃいかんぞ。
今日のカウンタ29357
「日本一のホラ吹き男」をやってくれている。さすが、やることが早い。見習いたいものである。
しかし、当たり前だがみんな若いなぁ。
で、ばあさんが飯田蝶子だよ。小津映画以外にも出てたんだな。
あと、水野晴郎センセイがコメントを求められたときにベストワンに推していた、「日本一のスーダラ男」とかいう映画をどこかでみたいものである。
きっとどこかにあるのだろう。
さて、そんなことは全然関係なく。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703270527.html
スノボで留守の母、不起訴に 埼玉・和光の2歳死亡火災
2007年03月28日00時43分
埼玉県和光市で昨年12月、母親(24)が県外にスノーボードに出かけていた間にアパートの一室が全焼し、部屋にいた長男(当時2)が死亡した火災で、さいたま地検は27日、保護責任者遺棄容疑で書類送検された母親を不起訴(起訴猶予)処分とした。同地検は「母親は夜働きに出ていたが、その間男児がけがをしたことがなく、危険に対する認識が希薄だった」としている。
で、今朝(3月29日)の同じく朝日新聞東京本社版朝刊社会面の、「ののちゃん」のすぐ隣にでていた、「現場発」というタイトルのついた、今村優莉記者の書いた記事。
アサヒ・コムで検索したけど出てこなかったので、もしかしたら有料情報の方に入っているのかもしれない。
仕方がないので、全文手入力。
2歳焼死 母を起訴猶予
「頑張って働いていたから、1日くらい骨休めしたかった」。取調室で母親は泣き崩れた。
埼玉県和光市で2歳の長男と暮らしていた母親が、出産、育児を挟んで3年ぶりのスノーボードに出かけたのは昨年12月だった。
長男が眠りから目を覚ます前に友人の車に乗り、群馬県に向かった。自宅アパートの台所のドアには鍵を掛け、テーブルに手作りのおにぎりと菓子パン、牛乳とイチゴを残した。
約17時間後、帰宅した母親が目にしたのは焼け落ちる自宅だった。
同市で昨年末に起きたアパート火災だ。居間から男児が焼死体で見つかった。風邪を引かないようにと、母親が電気をつけておいた2人用のこたつが原因だった。ひっくり返ったこたつの熱が毛布を伝わり、火がくすぶったらしい。
県警は男児を長時間放置したとして捜査を始めた。当初、若い母親の身勝手な行動が死を招いた可能性が強いとみて、刑罰の重い、保護責任者遺棄致死容疑での立件も検討したが、同遺棄容疑で書類送検した。
母親は3年ほど前、両親の反対を押し切り、同い年のとび職の男性と結婚した。しかし、男性は1年前から家を空けた。
「一人で育てる」という気持ちが強かったといい、母親は男児を寝かせた後、自転車で20分かけて駅前の居酒屋に通った。調理のアルバイトで午後10時から明け方4時まで働いた。夜勤を選んだのは深夜の時給が高いのと「昼間子どもと一緒にいたかったから」。誰にも相談しなかったという。
母親が男児を自宅に残して夜通し働いていた半年間、男児はけがをしたこともなく、食事も用意されていた。男児に危険がおよぶという認識が母親には希薄だったなどとして、さいたま地検は27日、刑事責任は問えないと、母親を不起訴(起訴猶予)処分にした。
和光市によると市内には深夜、子どもを預けられるような施設はない。担当者は「定期検診も欠かさず来ていたので、問題発見に至りにくかった。一度でも相談があれば、何らかの対応ができたのに」と話した。
誰もいない焼け跡には、今も花が供えられている。
子どもの面倒を見ない、いわゆるネグレクト(合ってる?)や育児放棄(いやだからそれがネグレクトだって)や、幼児虐待、致死のニュースが相次ぎ、ワタシもそういうニュースに慣れっこになっている。
この事件も、「ヤンママが子どもをほっぽり出して面倒みないで遊びに行って火事になった」程度の、まぁ最近よくあるハナシという認識だった。
だが、この記事を読むと、そういうわけでもないようだ。
母一人子一人で頑張っていたんだなぁと思う。子どもと二人で生きていく覚悟を決めていたんだろうか。
でも、と思うのだ。もし近所にママ友達がいて、ちょっと1日預かってもらえていれば。
スキー場にも託児所はあったのではないだろうか。連れて行って預けておけば、こんな悲劇は防げたのではないだろうか。
母親を責めるつもりはまったくない。小さい子どもがいるシングルマザーの仕事は、残念ながらどうしても限られる。残念ながらそれが今の社会の現実でもある(ワーキングプアーの生まれる土壌でもある)。
だから、親に頼らずに頑張っていたことは褒めてあげたいとも思う。
そうやって頑張っていた自分に、たまの休みをあげたくて、3年ぶりにスノボーにいったことも、ちっとも悪いことだと思わない。一緒にいったのは男性だったということだが、まだ20代前半なんだから、交際する男性もいるだろう。小さい子どものいる女性と交際しようとする男性のことも、見上げたものである。もし結婚を前提にしていたらなおさらである。
でも、と思うのだ。もしこの母親に、仲のよいママ友達がいたり、母親と和解して面倒をみてくれるような状況があったとしたら、と。
きちんと面倒をみていたから起訴猶予になったのだろう。スノボーにいくのにも、きちんと食事を用意していたのだ。
でも。何人か子供を育てたことのある母親なら、2歳児を15時間以上一人にしておくことは躊躇するはずだ。
この母親も、もしかしたら躊躇したのかもしれないが、いや、きっとしっかりした男の子だったのだろう。
まだ20歳代前半の、若い女性である。どうか子供の冥福を祈りつつも、本人が幸せになってくれればいいと思う。
悲しいことだが、幸せな結婚をすれば、人生はやり直せると思う。
なんだか、やりきれない事件であった。
しかし、人の人生のやり直しを願う前に、自分の人生をなんとかしなきゃいかんぞ。
今日のカウンタ29357
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