月末近くなるといろいろとやることがあとからあとから襲ってきて、まったく心の余裕がない。おっかしいなぁ、そんなにえらくもないし、大して重要な業務でもないのに。
おかげで連日9時過ぎまで残業で、帰宅しても疲れ果ててしまって、日記どころではない。今も、すでに1時27分。明日は大事な会議があるというのに。

今日(もう昨日だ)も残業確定なので、ぶらぶらと飯を食うために帰宅途中の人の波をかき分けて(かなりおおげさ)、食事に出る。

ふと、「かつや」が目に留まる。ワタシもよく知らないが、カツ丼、豚カツのチェーン店らしい。

この時間の「かつや」は、そんなに客も多くなく、まばらだ。
で、ふとみると、結構なお歳と思われるばぁさんが、ちょこんとカウンターに座っている。

うーん・・・・・。
こういう店は、独身サラリーマンとか、学生なんかを主たる客層にしているはずで、違和感あり。いや、別に入っていけないとかそういうことではないが、かなり年のいった老女が、ちょこんと足の届かないカウンターにこしかけ、小さくなって(そもそも小さい)カツ丼だか豚カツを待っているというのは、なんか寂しいものがある。

自分で料理するのも大変になったから、こういう若い男向けのファーストフードで食事しているんだろうか。それとも、仕事の途中で、まだ帰れないので、夕食をここでとっているんだろうか。

独居なら、自分一人の食事だから、誰にかまうこともない。自分の腹が満たせれば、それで十分だろう。オレがあれこれいう筋合いでもない。

若い男が、または若い女でも、一人で食事していても、あまり哀れさは感じない。でも、こういう、70位の老女が一人で、やけに明るいカツ丼屋で一人ぽつんと出来上がりを待っているのをみると、もの悲しさとともになにかいけないものを見てしまったような感じがする。

こんな話をすると、何年か前に天国に行ったあの子は、「なーにを勝手に頭の中でストーリー作ってるのよ」と笑い飛ばすだろう。

「自分を支えきれなくなった」という手紙をくれて、お見舞いに行こうかどうしようかと考えているウチに、永遠に会えなくなってしまった。
彼女に愚痴をこぼすたびに、「なに言ってるのよ」とか、「そんなに辞めたいんなら会社辞めなさいよ」などと励ましてくれた。

彼女なら、オレが観たのと同じ情景を観たら、なんと言っただろうか。

今日のカウンタ21396

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