NHKスペシャル、通称Nスペを途中からみる。
「ワーキングプア」--働いているのに生活保護水準以下の収入しかないことを言うのだそうだ(http://www.nhk.or.jp/special/より)。

働いても働いても我が暮らし楽にならざりじっと手をみる

というのは石川啄木だが。

いま50歳で、タクシースタンドの給ガス(油じゃないから)を3つ掛け持ちしていて、しかも深夜早朝まで働いて年収300万程度(以下かな)で、中一小六の男の子ども二人抱えているひとには身につまされた。
結婚していたが妻に先立たれたとか、子供が二人いるとかというのはオレにはあまり関係ないが(それもどうかと思うが)、45歳で会社を解雇されたら再就職先がないというのは、厳しい。

日経や朝日や、Bingなどを見ても、まともに転職できそうな年齢は30まで。おもいっきり譲って35。なにか特殊技能があればまた別だが、ともかく世間では一定の年齢を過ぎると、転職はとてもむつかしい。

同じ業種であっても、年齢的にマネジメント経験が求められる。
他業種、他職種への転職は、いわゆる第二新卒なら問題にはならないが、40過ぎると、とても難しい。

いやー、人ごとじゃなくなってきちゃったな。

親が面倒みきれなくなって、施設で暮らす子供たちも取り上げられていた。

番組の終わりのほうで、まさにその日暮らしそのものの青年がでてきた。35歳。池袋のコンビニのごみ箱から漫画をあさり、一冊50円で引き取ってもらう。
彼は、8冊拾って400円手に入れ、コンビニでカップ焼きそば買って公園のベンチで食べる。
「4時間かけて集めても、食べるのは2分かそこらですからねぇ」

いや、ちょっと待て。彼は違うぞ。こいつはワーキングプアーじゃなくて、ただの住所不定無職、プータロー、根無し草、じゃないか?
捨てられている雑誌を拾い集めてブローカーに売るのが、「仕事」と呼べるか?労働か?

一万歩譲って労働だとしても、8冊拾って400円でやめるなよ。
昼のカップ焼きそば買う分だけ集めてやめるなよ。
そこで20冊集めれば、1,000円になるだろ?

こいつにはビッグイシュー売る仕事を紹介しようかと思ったけどやめた。

火曜日の深夜に再放送があるそうなので、きちんと見ようと思う。

小泉が(小学校の同級だった小泉君じゃなくて、総理大臣のほう)「痛みを分かち合おう」なんて言ってた。
聞いただけではもっともに聞こえるが、要は国民に負担を押しつけるということだった。
企業が生き残るため、収益性を高めるために、余剰人員は整理するということでもあった。

いやー、困ったなぁ、お荷物社員なので、そのうち首になるんだろうという気がヒシヒシとしている。

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