06月09日付 日刊スポーツの報道「鈴香容疑者「彩香はなぜいない」」へのコメント:

風邪引いて会社を休んで、一日中暇なので、テレビばっかりみている。
このニュースの続報が報じられている。

報道の主軸は、容疑者が、なぜ男児を殺したか、というところにあるようだ。ただ、それは夜のニュースのことで、午前中のニュースでは、事故死とされている彩香ちゃんのことが取り上げられることが多い。

いわく。
七五三の写真を撮るとき、写真館の人だか着付けの人だかかふとみると、彩香ちゃんの髪がフケだらけだった。
「お風呂に入っているの?」と聞くと、二日に一度くらいしか入れてもらっていないらしく、また一人で入っていると言っていた。

6年くらい前から、プロパンガスを使っていなかったという。石油を使っていたらしいから、料理等をまったくしていなかったということはないと思うが。

でも、外食が多かったらしい。行きつけのラーメン屋があったらしい。そこでは、母親は小説を読んでいて、彩香ちゃんはじっとだまって待っていたとか。普通は、母親と色々話ながら待っているもんだと思うが。

普段あまり面倒をみていないのに、記念写真だけ撮るというのは、子供をペットのようにみていた、とどこかの心理学者が解釈していた。

給食を何回もおかわりするので聞いてみたら、朝食を食べさせてもらっていない。見かねて担任が朝食を用意して、保健室で食べさせていた。

まともな食事は一日一回、つまり給食だけ、ということを言う人もいた。

朝、学校に「遅刻しちゃった」と泣きながら登校していくことが時々あった。母親が起きないので、寝坊することがあったらしい。

近所で農作業している人に、よく話しかけていたらしい。今思うと、寂しかったんだろうということだ。

母親に来客があると、真冬でも家から出されていた。言っときますが秋田ですからね。仙台でさえ寒いのに。
玄関先で泣いていたとか。

行方不明になる直前、近所のコンビニで165円のカップ焼きそばを買っていた。

学校では、いじめられていたという話もある。風呂に入れてもらえず、フケだらけの髪だったということは、体全体もあまり清潔にしてもらっていなかったのだろう。クラスの男の子に背中を蹴られたなんてこともあったという。

関係ないが、母親も昔いじめられていたとか。いじめの連鎖か。

そんなことがありながらも、やさしい女の子で、母親が大好きだったらしい。

近所の店で配っている無料の飴を、店の人に「もう一つもらっていいですか?」と聞いて、母親の分も持って帰っていた。

近所の公園のブランコで遊んでいるとき、小さい男の子がブランコで遊びたがったら、代わってあげていた。
事故死したあと、そのニュースをテレビで見ていた男の子が、「ブランコを譲ってくれた(こんな言い方はしていなかったが)おねぇちゃんだ」と言った。祖母が確認すると、やはりその通りだったらしい。

近所の人らしい人が、「あの子はきっとやさしい子に育ったと思う」と言っていた。

9歳の女の子なら、まだ自立した存在とは言えないだろう。
とはいえ、その子の将来や人生を奪う権利は、誰にもない。

父親はおらず、母親と二人暮らしで、その母親はネグレクト(育児放棄)気味だったらしい。パチンコ屋で働いているころに、実家に預けていたこともあったらしい。仕事が終わってから、寝ている彩香ちゃんを毛布にくるんでつれて帰ったということもあったという。
また、パチンコ屋の同僚に、娘の話をするときには、人が変わったようだったという。それだけ可愛がっていたということらしい。

その一方で、母親は、「好きではなかった人の子どもだ」とも言っているようだ。だとしても、生むときにはおなかを痛めているわけで、それなりに可愛がっていたとは思うんだが。

なんで死んでしまったのかはまだよくわからない。
しかし、たったの9歳で終わってしまった、この子の人生は一体なんだったんだろうかと思う。まるで死ぬために生まれてきたかのように思えてしまう。

ただ、少しの救いは、親から疎まれることがあったりしても、クラスでいじめられることがあったとしても、心優しい子だったということ。

第三者からすればつらいと思えるような日々があったとしても、その中には、時にはきっと楽しいことがあっただろうと信じたい。心の中には、つらい悲しい記憶だけではなく、嬉しい、楽しい記憶をもって、天国に旅立って行ったと信じたい。

この社会は不公平で不合理だ。

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