フリーター、「正社員と差ない」中小企業白書 [朝日新聞]

2006年4月28日時事ニュース

04月28日付朝日新聞の報道「フリーター、「正社員と差ない」中小企業白書」へのコメント：
何のことだかわからなかったので、朝日新聞の元記事を読んでみた。
えーい、要約が面倒だから全文無断転載しちまえ、てやんでぃ。

フリーター、「正社員と差ない」　中小企業白書
2006年04月28日11時30分
　経済産業省は28日、05年度版「中小企業白書」を発表した。高い失業率が続く若年層と中小企業の関係について、家族的な雰囲気を持つ中小企業が若年者の雇用安定を支える役割を強調する提言を盛り込んだ。若者の定着率が高いと企業業績も向上しているという。

　フリーターを正社員に採用した中小企業の7割以上が「新卒者と差はない」と考えており、半数が「就業意欲や責任感など満足できる」と評価している。アルバイトを正社員に登用する際も、企業規模が小さいほど実力や能力より人柄を重視する傾向があり、若者には働きやすい環境だと指摘している。

　中小企業が育児休業の取得などで柔軟な対応を見せている点も強調した。「勤務時間を柔軟に設定できる」と答えたのは、従業員1000人を超す企業の40．5％に対し、20人以下の企業は62．4％。長い目で見ても昇進などへの差し障りが少なく、管理職への登用も積極的だとしている。

　一方、中小企業の廃業は、高度成長期に創業した個人事業者の高齢化と後継者不足で増加している。01年秋からの約3年間で、年平均の開業数が16．8万社だったのに対し、廃業数は29万社だった。

フリーターとは誰のことを指しているのか、の定義が不明確だな。
いったん学校を卒業してアルバイトしている者を指すように思えるが、後段ではアルバイト云々という記述がある。

新規学卒、または新規高卒を雇うのと、いったん大学高校中学を卒業してアルバイトしていた者を正社員採用するのとでは、違いがない、ということを言いたかったようだが。

さらに再引用

アルバイトを正社員に登用する際も、企業規模が小さいほど実力や能力より人柄を重視する傾向があり、若者には働きやすい環境だと指摘している。

つまりは、「フリーター」が社員になるのは実力があるからでも能力が認められるからでなく、人柄がいいからだ、ということか。
ってことは、中途採用された元フリーターが社員になれたのは、社員に負けず劣らずの実力があったからではなく、「仕事はそこそこだけどまぁいい子だから」ってことか。なんだかなぁ。

なにか目指しているものがある(弁護士、公認会計士など)とか、夢がある(役者、物書き、ミュージシャン)とか、そういう目的があってアルバイト生活を続けているのならわかるが、特に目的もなくアルバイト続けているっていうのはどうなのかな。
そういう奴に限って、「束縛されるのがいやだから」っていいながら、「生活できないから」って言って、長時間低賃金社会保障セーフティネットなしボーナスなしの単純労働に生活のすべてをゆだねていたりする。バカだなぁと思う。

そんなんだったら「休まず遅れず働かず」の会社員の方がずっといいと思うんだが。週休二日で有休もあり、アパートの家賃は会社が半額負担とか。

会社に入ってみるとわかるが、難しい仕事をしている人はごく一部で、ほかの人は結構簡単な仕事をしていたりする。ついでにいうと、仕事をしていない人や、できない人もいたりする。
そういうひとでも、時間給で雇われているアルバイトよりも高い収入をもらっていたりする。

うちの三軒隣の店で働いている××君、キミもう髪も薄くなりつつあるんだから、そろそろ就職したほうがいいよ。その年で就職経験ないと、どこも雇ってくれないかもしれないけど。

うーん、またなにが言いたいのかわからなくなってしまった。
今読んでいる本ではフリーターは、「収入が低いから国の税収が伸びない」「収入が低いから支出が増えず、景気がよくならない」「年金保険料の徴収が難しい。仮に満額納付しても、将来の給金は著しく少なくなる」という三つの要素で、日本の財政赤字の膨張させる要因となっており、国力の低下をもたらしている、という。
彼らの存在が、35年後の経済成長率の低下をもたらす、という。
話は、日本の停滞の一方で中国の成長は続く、と続いていくのだが、日本では若年層の3割がフリーターとして存在し続けるという。
気楽なフリーターなんてのは幻想であって、短期的には安価な使い捨て労働力、長期的には日本の経済成長を妨げるお荷物、ついでにいうと年金制度崩壊の危機も彼らのせい、ということのようだ。

読んでいる本は、「だから日本の株は買わないで、外国の債券を買いなさい」と続く。もうちょっとで読み終わるんだが、ちょっと眉唾的なところもあり・・・・

昼飯食ってお昼寝したら、午後の仕事がくるまでに読もう。
会社員ならこういうこともできるのに、アルバイトだと「とっとと働け」と言われておしまい。
アルバイトの中の人も大変だ。