ISBN:4062132117 単行本 これからの資産形成を考える会 講談社 2005/12 ¥1,575

まだ30ページくらいしか読んでないんだが、興味を引かれたところ。
一日5ドル(日本円に直して500円くらいとしましょう)の投資を毎日続けたら、1年間で1825ドル(182,500円、ですか)投資することになる。これを年率10%で増やすことができたら(可能なのか?)、30年後には30万ドル以上(3000万円)の資産ができる。これを毎年4パーセントずつ取り崩すと考えれば、引退後の所得を月1,000ドル(10万円)増やすことができる。
・・・・・そうなのか?

同じページに、「お金がたまる8つの習慣」というのがある。せっかくなので(何が)全部引用してみると、
1)長距離電話サービスを見直しましょう。
2)公共図書館を利用しましょう。
3)自動車の取扱説明書を読み、そこで勧められているものより高級なガソリンを使うのをやめましょう。
4)銀行口座からお金を引き出す時はその銀行のATMを使い、追加手数料を払わないようにしましょう。
5)小切手を無料で使える銀行を利用しましょう。
6)住宅ローンがあるなら、借り換えで利払いを減らせないかどうか検討しましょう。
7)年会費を免除してくれるようにクレジットカード会社と交渉しましょう。それができなければ、年会費無料のカードに乗り換えましょう。
8)クレジットカードに未決済の残高があるのなら、もっと低い金利を適用してくれる銀行やカード会社を探しましょう。

うーん。1)、3)、5)、6)、8)は、俺または日本人には無縁だな。
2)は利用してます。この本も借りたし。
4)については、その通りだが、私のオススメは新生銀行。全都市銀行(!)、四信託銀行、郵便局、セブンイレブンなどの提携しているATMからの引き出しはどこでも無料。海外ATMでも、ここのカードがそのまま使える。
それから、月5回までならネット経由の振込手数料が無料。新生銀行にしてから、引き出し、振込の手数料を払ったことがありません。
あと、7)。これからクレジットカードを持つなら、会費無料に限ります。オススメは、行きつけのデパートのカードが会費無料で、なおかつJCB、VISAなどがついているなら、そこのを1枚。3〜5%程度は割引になり、そのデパートのポイントがたまるはず。
除外は、伊勢丹。ハウスカードなのに年会費2,000円は高い。
あとは、車によく乗る人なら出光カードとか。こういうのは詳しいサイトや本が色々あるので、興味を持って調べればいくらでも情報が引っかかってきます。
無駄な出金を抑える、という意味では、これらの8つは有効ですね。図書館を利用しよう、というのには本のほかに音楽類も入っています。CDも買わずに借りろ、と。全員がこれをやったら、音楽業界は崩壊してしまうでしょうが。あとは、まぁiTUNESでしょうか。

なんでCDを買うのかというと、CDそのものが欲しいのではなく、CDのジャケットが欲しいのでもなく、CDの中の音楽が欲しいのです。そう考えると、iTUNESというのはことを考えたなぁと思いますね。データとしての音楽だけを買うのなら、パッケージも、cdも必要ない。モノがないから配送する必要もない。販売員も不要。純粋に音楽だけを購入するという感じですか。必要なくなったり、興味がなくなったら、消去すればいい。cd買うと永久に聴けるように思いがちだが、昔むかしCDが出始めの頃は、「10年たったらCDはさびて聴けなくなる」というのが定説だった。結局嘘だったみたいだが。
しかし、買ったCDのうち、10年経っても聴くのは本当に一部だけ。平均的日本人なら、サザンとユーミン、ミスチルにスピッツくらいのものじゃないだろうか。あ、山下達郎も入れとくか。無理か。
ともかく、10年後に至るまで所有し続けてなおかつ聴き続けるCDというのは、多分ほんのわずか。それ以外の必要なくなったCDは、売ったところで二束三文。売れるほうが珍しい。森高千里なんか、某ブックオフの買い取り価格は1枚5円だからなぁ。5円ですよ、5円。あんなに当時は人気があって、凝ったパッケージでミニブックレットまでついていたのに、5円。売るに売れない、捨てるには忍びない、場所はとる、埃はたまる。そんなことを考えたら、音楽のデータ配信というのは、場所はとらない、買いに行かなくていい、売り切れがない、と、マイナス要素がない。一方著作権者にとっても、パッケージ化しなくてもいいから、製作原価が安くすむ、しかし配信なら確実に売り上げがとれるから収入が確保される(売れる人なら)、CDを買えない僻地の人でも買ってもらえる。自分の音楽を聴いてくれる人が増えるというのは、うれしいことだろう。パッケージにしなくてもいいということは、CDを出してくれるレコード会社(って今もそういうのか?)との契約がなくて、CD出せないアーティストでも、配信に乗せれば買ってくれる人がいる(かもしれない)。
閑話休題。いったい私は何を言いたいのでしょうか?

この本は、バンガードというアメリカでは有名なファンド会社の教材を直訳して、またマネックス証券社長の松本大の経験談、それからいくつかの例を提示している。

パンガードというのは、インデックスファンドで有名なところで、そこのファンドを日本で売っているのはトヨタ証券とマネックス証券。
というわけで、巻頭には、トヨタ会長(?)の奥田碩が、日本経団連会長の肩書で巻頭言を寄せている。
要は、自分の会社で売っているファンドを買ってくれ、ということだ。あまり読む意味はないなぁ。これだったら、「金持ち倒産父さん、貧乏父さん」や、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾いかた」の方がいいでしょう。
ただし、どちらも言っているのは、「サラリーマンでは金持ちに離れない」ということです。で、起業しろ、というのが金持ち父さん、同じようなことですが、「金持ちになる為には税金を払うな、そのために商売を始めろ」といっているのが、橘玲。

特にこれからサラリーマンになろうという人は、
1)会社に入ると生命保険のおばちゃんが一生懸命営業してきますが、結婚して扶養家族ができるまでは生命保険は不要です。その分は、給料天引きで貯金に回しなさい。
医療費は、会社員なら月にかかる金額は天井が決まっていてそれを超えると健保組合から払い戻しがあります。医療保険も、あまり必要ありません。
保険会社によっては、「個人年金保険」を勧めてくるところがあります。毎月天引きで貯金に近い形でたまりそうなのでよさそうですが、将来インフレがあったら貨幣価値が下がります。今の1万円が将来の1,000程度の価値しか持たない可能性があります(いや、可能性だけね)。
結論。生命保険は不要。毎月1万円でもいいから財形貯蓄をするか、「さわかみファンド」を毎月買いましょう。

さて、私は何故こんなことを言う為に風呂にも入らずに書いているのでしょうか。

2877字。

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