漫画家で、柳沢きみお先生がいらっしゃいます。

和光大学中退、少年ジャンプの新人賞でデビューし、デビュー作「女だらけ」は女5人姉妹と末っ子長男の男の子のギャグ漫画でした。
その後、少年キングで中学生がアパートで独り暮らしする「すくらんぶるえっぐ」、そして少年マガジンで連載した「跳んだカップル」が大ヒット、テレビドラマにも映画にもなり、映画は相米慎二監督、薬師丸ひろ子主演でこちらも大ヒット。
その後も「特命係長 只野仁」がテレビドラマ化されヒット、と40年以上にわたって前線で活躍している漫画家である。
・・・前置きが長いな・・・・

そんな柳沢きみお先生がヒットマンガのかたわらでライフワークのように描き続けているのが「大市民」というエッセイ風マンガ。
作者本人と思しき小説家が世田谷あたりのボロアパートに設けた仕事場で飲んだた食ったり料理したりあれこれぶつくさ意見開帳したり、というものなのだが、初期はストーリーのかたわらご意見開帳だったのが、あちこちのマンガ誌で連載しては終了しまた別のマンガ誌で連載し、という履歴を経る内にだんだん文字ばっかりになってきた。
ある日突然「サンデー毎日」で連絡が始まり、いつ単行本になるのか楽しみにしていたが、電子書籍止まりらしい。

で、やっと本題。

その、おそらく最後の「大市民」こと、「終活人生論 大市民晩歌 Kindle版」
で紹介されているのが柳沢先生独自のストレッチと体操。

立ったまま両手をグルグルと前後に回す。左右にも回す。
ヒザに手を当ててヒザ屈伸を何回もやり、両手を床にペタペタと何度もくっつけ、
腰に手を当てて後ろにぐいぐいとのけぞらせる。

腰を左右に回転させる。
床にぺたりと座り、足に胸をペタペタくっつける。
左右の足に胸を何度もくっつける。前にも何度も曲げて最後は胸を床にペターっとくっつける。
しめに起き上がって、両足首と首をコキコキと回して終わる。

そして筋トレを、
逆立ち一分。
腕立て伏せ90回。
膝屈伸90回。

そして、60歳過ぎてからは腹八分目。睡眠をたっぷりと取る。

このマンガには出てこなかったが、水泳がお好きで毎週行っていたそうである。


ちょっと真似して、腕を片方ずつ前後に回してみたが、10回もやるとだるくなってしまう。相当なまってるな。

近所(でもないか)の公園に時々散歩に行くのだが、たまに見かける人が鉄棒のところでおかしな体操をしている。

胸から腹の高さくらいの鉄棒の前にたち、握って、腰をゆらゆらと前後に動かしている。1分くらいで終わるだろうと眺めているとなかなか終わらない。
それ以外にも妙な体操をしていて、「変な人だなぁ」と眺めていたのだが、ある日思いついて同じような体操をやってみた。

とてもキツイ。
件の人は、だいたい20~30分くらいやっていると思うのだが、その間ずーっと身体を動かし続けている。
強度は高くないが、これだけ長い間動かし続けるのは結構きつい、というか今の俺にはできない。

簡単そうに見える体操でも、やるとやらないの間には深くて暗い川があるのである(黒の舟唄か)。




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コメント

しゆい
しゆい
2021年3月4日15:58

男と女のあいだには深くて暗い川があるー

の歌ですね?

権之助
2021年3月5日23:09

そう、それです。さすが。

しゆい
しゆい
2021年3月6日7:14

タイトルはここで知りました

黒の舟唄いうんですね

権之助
2021年3月7日13:01

歌ってたのは野坂昭如先生でしたねぇ・・・・

しゆい
しゆい
2021年3月8日7:23

へー! それも初耳です笑

権之助
2021年3月8日9:45

そうなんですよ、川崎さん(違う)。

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