勤務先のあるあたりはあまり昼食場所には恵まれていないところで、店は少ないし高いし、チェーン店も多いし、一緒に食べに行く人もいないし、何より金がないし、というわけでいつも弁当で済ませているのだが、行きつけの弁当屋が今月末で閉店するという。

長く商売していて、道路計画には当たっているが近隣に立ち退いた建物はなく、客がいないわけでもなく、そもそも味も悪くなく、近所のOLがよく並んでいたので(女子は美味い所を本当によく知っている)、閉店は意外で驚く。
おばちゃん3人で回していた店だったけど数年前に一人減り、二人で回すのはきつかったんだろうか。

閉店と知ってか、どこにこんな客がいたのかと、ここんとこ毎日大混雑w。いつもなら5分と並ばないのに、毎日20分並んでいる。でもまぁここの弁当を食べるのもこれきりかと思うとしょうがない。
チェーン店のように、自分の払った金がどこに行っているのか分からない店と違って、お金を払っている相手の顔が見える店の方が好きなんだが、そういう個人経営の商売はどんどん淘汰されていくようで残念。とはいえ、自分でそんな商売をする才覚もないのだが。

一つ前のBIG ISSUE (http://www.bigissue.jp/)214号によると、大正の頃19万あった職業が、今は3万ほどしかないそうだ。給与所得者が増えているということなんだろう。


ここの弁当屋は、サービスでふりかけか味噌汁パックかゆで卵をつけてくれる。コスパ(笑)がいいので、いつもゆで卵をもらうが、大抵持ち帰る。たまに残業のおやつになる。

残業中にゆで卵を食べながら、「大阪の天満で餓死した母子は、こんなものも食べられないで死んでいったんだなぁ。」と思う。
色々な情報が出てきて、DVから逃れていたとか、住民登録していなかったとか色々と報道されているが、どうしようもなかったのかなぁと思う。

3歳の子供なんて、かわいい盛りで日々の成長が楽しみのはずなのに。シングルマザーでも20代半ばならまだどうとでもできただろうに。周囲や親や、マンションの隣人や、とか、行政とか、NPOとか、なんか頼ってもよかっただろうに。

亡くなってしまった報道の後では、どうとでも、色々といえるけれど。


あいまいな日本の不平等50 (もやどき。―よくわからずにモヤモヤしていたイマドキの問題が1冊でわかるシリーズ)

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