2013/2/14 「最強のふたり」を観たり
2013年2月14日 過ぎ去っていく日々の記録YS-11の製造を記録した映画がこんなところで観られる。
http://www.kagakueizo.org/2011/05/ys-11.html
なんとアナウンサーが鈴木健二。当時は何歳だったんだろうか。
そんなこんなで、「最強のふたり」を観に行く。
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
東京国際映画祭グランプリ受賞、主演男優賞W受賞、その他華々しい触れ込みで昨年9月1日に公開後、ミニシアターで大ヒット、未だに(そう、いまだに)ロングランされていて、これから上映する映画館もあるのだが・・・
あんまり面白くなかった。
いや、大富豪とスラム街の青年が環境の違いを越えて仲良くなるというのは、武者小路実篤の例を出すまでもなく美しいのだが、なんで大富豪フィリップがスラム街に住む移民の黒人青年ドリスを雇ったのかが、描かれていない。いや、描かれているのかもしれないけど、もひとつピンとこない。
ドリスはそもそも介護職に就くつもりは全然なく、ただ失業保険の延長のために面接に来たに過ぎないのだが、彼を雇おうとする。しかし、首から下がマヒしたフィリップの介護は並大抵ではない。自分で車椅子も動かせない分、乙武君よりも面倒。
そんな仕事をなぜドリスがやるつもりになったのか。フィリップが「どうせ続くまい」と言ったからかもしれないが、邦画ならここで「なにぃ、よくも言いやがったな、よぉしじゃやってやるよ」という啖呵が入らないと、心の変化が観客にわからない。
移民の子で、父親の違う兄弟がいるのはいい、前科者なのもいい、しかし、「彼は仕事が雑だ」というくだりがあるのに、介護作業をきちんと几帳面にこなしているのはどういうわけだ。
そこに心境の変化が現れた、とかいうつもりかもしれないが、ワタシが会社員生活20年(以上)で得た教訓の一つは、「ダメな奴は何をやってもダメ」というやつで、言い換えると「一事が万事」である。
できる奴は雑用(という仕事は、本来ないが)やらせてもきちんとそつなくこなす。コピーとり一枚、お茶汲みでもできる奴は違う。
会社に入った新入社員がまずこういう雑用ばかりやらされるのは、まだペーペーだということのほかに、こういう単純作業をやらせてみて、どんだけできる奴なのかを見極める面もあると思う。だから、「いつまでたってもコピーとりばかりでつまらない」という奴は、それは自分のせいだということにとっとと気がつくべきである。
閑話休題。
身分違いの恋ならぬ、身分違いの友情はいいのだが、そういう二人の心の機微が、なんか今一つ。
フィリップがパラグライダー(だっけ)の事故で首から下がまったく動かず、感覚もなくなってしまった経緯や、ドリスの生い立ち、育ち、生活環境を描くのもいいが、んー、そういう二人になぜ友情が芽生えたかのツッコミが今一つのように思えて、あまり感情移入できなかったのであった。
来月DVDが出るんだなぁ。これから上映が始まる映画館もあるというのに。
ここまでのロングランは、「桐島、部活やめるってよ」もあるが、大変珍しい。まぁどうでもいいけど。
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http://www.kagakueizo.org/2011/05/ys-11.html
なんとアナウンサーが鈴木健二。当時は何歳だったんだろうか。
そんなこんなで、「最強のふたり」を観に行く。
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
東京国際映画祭グランプリ受賞、主演男優賞W受賞、その他華々しい触れ込みで昨年9月1日に公開後、ミニシアターで大ヒット、未だに(そう、いまだに)ロングランされていて、これから上映する映画館もあるのだが・・・
あんまり面白くなかった。
いや、大富豪とスラム街の青年が環境の違いを越えて仲良くなるというのは、武者小路実篤の例を出すまでもなく美しいのだが、なんで大富豪フィリップがスラム街に住む移民の黒人青年ドリスを雇ったのかが、描かれていない。いや、描かれているのかもしれないけど、もひとつピンとこない。
ドリスはそもそも介護職に就くつもりは全然なく、ただ失業保険の延長のために面接に来たに過ぎないのだが、彼を雇おうとする。しかし、首から下がマヒしたフィリップの介護は並大抵ではない。自分で車椅子も動かせない分、乙武君よりも面倒。
そんな仕事をなぜドリスがやるつもりになったのか。フィリップが「どうせ続くまい」と言ったからかもしれないが、邦画ならここで「なにぃ、よくも言いやがったな、よぉしじゃやってやるよ」という啖呵が入らないと、心の変化が観客にわからない。
移民の子で、父親の違う兄弟がいるのはいい、前科者なのもいい、しかし、「彼は仕事が雑だ」というくだりがあるのに、介護作業をきちんと几帳面にこなしているのはどういうわけだ。
そこに心境の変化が現れた、とかいうつもりかもしれないが、ワタシが会社員生活20年(以上)で得た教訓の一つは、「ダメな奴は何をやってもダメ」というやつで、言い換えると「一事が万事」である。
できる奴は雑用(という仕事は、本来ないが)やらせてもきちんとそつなくこなす。コピーとり一枚、お茶汲みでもできる奴は違う。
会社に入った新入社員がまずこういう雑用ばかりやらされるのは、まだペーペーだということのほかに、こういう単純作業をやらせてみて、どんだけできる奴なのかを見極める面もあると思う。だから、「いつまでたってもコピーとりばかりでつまらない」という奴は、それは自分のせいだということにとっとと気がつくべきである。
閑話休題。
身分違いの恋ならぬ、身分違いの友情はいいのだが、そういう二人の心の機微が、なんか今一つ。
フィリップがパラグライダー(だっけ)の事故で首から下がまったく動かず、感覚もなくなってしまった経緯や、ドリスの生い立ち、育ち、生活環境を描くのもいいが、んー、そういう二人になぜ友情が芽生えたかのツッコミが今一つのように思えて、あまり感情移入できなかったのであった。
来月DVDが出るんだなぁ。これから上映が始まる映画館もあるというのに。
ここまでのロングランは、「桐島、部活やめるってよ」もあるが、大変珍しい。まぁどうでもいいけど。
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