三連休は、初日こそ自転車に空気入れたり(半年ぶり?)、靴磨いたり(三カ月ぶり?)、二日目はクルマを12カ月点検に出したり(12カ月ぶり)、したものの、息切れして結局いつもの休日のようにテレビとパソコンで時間をつぶしてしまった。
「次の三連休は、テレビとパソコンで時間をつぶさないようにしよう」と思っていたのに、そしてそのとおりに行動したと思っていたのに、ふと気がつくとテレビがついていて、パソコンに向かっていたりする。

こういうことで、時間が吸収されていって、人生が終わっていくのだ。

なんか、不正アクセスの成り済まし事件での報道が、各社各局とも盛大に取り上げているけど、そんなに連日後追い報道をするほどの重大犯罪か?要は、不正アクセスした奴がいて、「こいつが犯人だ」って捕まえて一件落着したつもりでいたら、実は真犯人は別にいて、警察はおちょくられたから、「メンツつぶされた」と思って捜査は振り出しに戻ったのにすっかり手がかりがつかめずに切歯扼腕していたところ、たまたま容疑者らしき男が尻尾を出したからその現実世界でのバイクのナンバープレートから容疑者が見つかっただけで、警察の捜査の勝利でもなんでもない。容疑者が自分から姿を現さず、また監視カメラ対策をしていたら、まだ捕まらなかっただろう。大体、まだ容疑者でしかない。それなのに、まるで鬼の首でもとったように「真犯人扱い」しているのを、警察と癒着している記者クラブを庁舎内に用意してもらっている報道各社が尻馬に乗っかって報道しているだけとちがうんか。

・・・一文が長いな。

大体、朝のワイドショー見てても、逮捕2日前の映像とか、そんなん警察が記者クラブにリークして映像撮らせたに違いない。そうやって、逮捕してからその映像を使いまくらせるというのは、誤認逮捕させられた捜査担当者の意趣返しに違いない。

しかも、抑うつ状態で休職していて、今日(2/12)から復職する予定だったらしい。全部知った上で、この三連休に逮捕して、新聞テレビ各社に盛大に報道させているんだな。まったく根性が汚いというか下司というか、浅ましいというか貧乏くさいというか。
警察といえど、働いている人はしょせんそういう品性下劣な人間なのに、多大な権力を与えるから、勘違いを起こしてしまって、みっともないことを平気でする。

きっと、ものの食べ方も汚らしいに違いない。

大体、その誤認逮捕だって、「こいつは真犯人に違いない」って発表したのに違ったわけでしょ。今回だって誤認逮捕の可能性があるわけだし。というか、いつだってその可能性はある。

しかし、日本の刑事裁判の有罪率は99%なので、逮捕されたらまず有罪。その意味では間違っていない。しかし無罪の可能性が1パーセントはある。また、刑事訴訟法では、有罪判決が確定するまでは無罪の推定を受けるとなっているので、現時点では彼は容疑者であって真犯人かどうかはまだわからないことになっている「はず」。

あれこれと盛大に報道させているけど、自分の身内から捜査資料をインターネット上にばらまかれて回収不能になっていて、その犯人捜索は結局断念しているじゃないか。身内の犯罪解明はあきらめたくせに、外部に恥を掻かされるとむきになって、容疑者を捕まえると自分たちの手柄みたいに大声でがなりたてるのは、「草野球のキャッチャー」である。
・・・「幸せの黄色いハンカチ」で高倉健が言いました。「みっともない」ってヤツですね。


この三連休はなるべくパソコンから離れようと決めていたので(全然守れなかったが(笑))、日本テレビに先を越されてしまったが、今回の容疑者は、以前、エイベックスが「のまネコ」を商標登録出願したインターネットでの大騒動の際に、MAX松浦等に殺害予告をしたカドで逮捕されて起訴、有罪判決を受けている。
その裁判を大川興業の裁判傍聴人こと阿曽山大噴火が日刊スポーツで傍聴記を書いている。 また例によって、本人の許諾なく全文を無断転載。

http://blogs.yahoo.co.jp/byebye_blue_bird/27584012.html

これぞプロの裁判官、感動の被告人質問

報道された事件の裁判を、と言われてる当コーナー。先週はそのテの裁判が多かった。多分、この連載が始まって以来、最多だったんじゃないかな? それだけ数が多いと、傍聴したい裁判の時間帯がぶつかってしまうことも珍しくないわけです。テレビならビデオに録画すればいいんだけど、裁判はそうはいかないから、どの裁判を傍聴するかの判断に迫られっぱなし。頭を悩ませる1週間でしたね。

 さて、今回は第26回にも書いた丑田祐輔被告人の裁判。罪名は脅迫・名誉棄損。匿名掲示板「2ちゃんねる」に、小学生・エイベックス社員の殺害予告などを書き込んだ事件です。

 まずは母親の証人尋問。

 弁護士「中学に入って被告人の様子が変わったようですね」
 証人「学校でのことを話さなくなり、表情もなくなって何も言わなくなりました。後で分かったんですが、原因はイジメでした」

 そのイジメが原因なのか、進学しても友達ができず、対人関係もうまくいかず…。弁護人は、被告人が回避性人格障害である、と主張してました。

 回避性人格障害ってのは「恥をかくんじゃないか、イヤな思いをするんじゃないか」と恐れて、親密な人間関係を回避しようとすることが多いらしく、“社会的なひきこもり”なんて言い方もされているものです。

 母親の証人尋問も終わり、エイベックスの被害総額1800万円も「できる限り被害弁償したい」という父親の証人尋問も終わって、被告人質問です。

 弁護士「中学時代のイジメは、どんなことされたんですか?」
 被告人「暴力を受けていました。殴られたり蹴られたり、ノコギリで頭を切られたり」
 弁護士「中高ともにイジメを受けてた、と。大学に入ったら友達できましたか?」
 被告人「サークルに入って飲み会などに参加したんですが『空気が読めない。ノリが変だ』と周りに言われて友達はできませんでした」
 弁護士「事件のこと聞きますが、なぜこういうことをしようと思ったんですか?」
 被告人「就職活動をしていると、企業が求めているのが自分と180度違う人物だったり、アルバイトで怒られたりして…。自分は社会に必要ない人間なんだと思うようになりまして…。人の反応を得ることがしたかったというのが理由です」
 弁護士「それで、自分の書き込みに反応が多かったのを見て、どう思いましたか?」
 被告人「その時は、誤った満足感に浸っていました」
 弁護士「当時、バレなければ他人を傷つけてもいいと思ってました?」
 被告人「他人が傷つくという考えすらなかったです」

 あくまで誰かに相手にされたいがために書き込んだだけで、本当に殺害するつもりはなかったという主張が続き、弁護人の質問は終了。

 次は検察官からの質問です。

 検察官「2ちゃんねるはいつから利用してるんですか?」
 被告人「大学に入ったころからです」
 検察官「どういうところにひかれたんですか?」
 被告人「他では見られないような話題が書き込んであって、言論の自由があるなと、ひかれました」
 検察官「言論の自由って分かって言ってるんですか? 匿名で好き勝手言うのが、言論の自由じゃないでしょ!!!」

 と大激怒。さらに

 検察官「周りの人にノリが変だって言われたって言うけど、君の思い込みじゃないの?」
 被告人「実際言われたので…」
 検察官「それで、人付き合いがうまくないっていうのは、何か改善しようとしたの?」
 被告人「いえ、ネットでは話せるけど、現実の自分に自信が持てないので…」
 検察官「どう努力するかだろ! こんなことするなんて言語道断だよ」

 と終始怒ってました。

 そして最後は、裁判官からの質問。これが非常に興味深い内容でした。

 裁判官「これで、匿名でやってると、相手にされたいって欲求は満たされないんじゃない? 自分の実名出すなら分かるけど」
 被告人「自分の書いた文章に反応があれば、それで満足してました」
 裁判官「ふ~ん。あと、そもそも何で人に好かれたいの?」
 被告人「…」
 裁判官「1人でいればいいでしょ?」
 被告人「やっぱり、仕事をするとなるとチームワークが必要になるので」
 裁判官「チームワーク組まなきゃいいじゃん。人と付き合わない仕事探せばいいじゃん」

 と、まだ仕事も決まってないのに思い悩んでる被告人に軽~くアドバイス。

 裁判官「人付き合い下手なんでしょ? 下手でいいじゃん。そういう人いっぱいいるし。自分の殻に閉じこもって生きてても、それでも生きてる価値は十分あるじゃない」
 被告人「はぁ…」
 裁判官「あなたはこうして会話もできるし、さっきから話を聞いてると頭もいいしね。理知的に話すし。どうなの? 人付き合いができないのはカッコ悪いのかね?」
 被告人「それはあると思います」
 裁判官「何でカッコ悪いの? 見栄でしょ?」
 被告人「見栄っぱりのところがあるかもしれません」
 裁判官「見栄なんか捨てればいいじゃん。人にはそれぞれ特性があるんだから。どんな人も、世間に迷惑かけずに生活していくべきなんだよ」

 カウンセリングのようなやりとりです。「社会に必要ない人間なんだ」と思い悩んでる被告人に対して「そんな人いないよ」と建前を言うのではなく「人付き合い下手でいいじゃん」と言える裁判官ってすごいな。検察官のように法廷で「何か改善しようとしたの?」とか「どう努力するかだろ!」と頭ごなしにやり込めるのは、その後の更生にあまり役立たないように思う。まあ、検察官の法廷での仕事は被告人を更生させることではなく、犯罪を立証することだから、当然なんだろうけど。

 それはともかく、この裁判官が被告人の良い所をほめながら質問する姿を見ると、回避性人格障害の人に対する接し方も慣れてる感じがした。自分に好意を持ってる人にしか心を開かない傾向があるらしいからね。これぞプロの裁判官って感じかな。

 求刑は懲役3年。初公判の時に疑問だった「なぜ、他人の無線LANを使用したのに犯人が分かったのか?」は謎のままなんだけど…。

【インターネット掲示板で女児殺害を予告した事件】 05年11月、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で仙台市の小4女児殺害を予告したとして東京都江東区の専門学校生、丑田祐輔(当時23)が逮捕された。その後、大手レコード会社エイベックスの社長の名誉を棄損する発言を書き込んでいたことも発覚した。


この裁判官が被告に諭した言葉が、裁判官らしからぬというか、検察官との対比で大変に人間らしく思えたので、「こういう裁判官もいるんだな」と思ったのだった。

今回の容疑者は、まだ真犯人であるかどうかはわからないが、以前の裁判のときに、裁判官から諭された言葉をどう思っていたんだろうなぁ。

こういう言葉も耳に入ってこなかったんだろうか。実刑判決だったから服役していたんだろうに。
のまネコ事件のときとは姓が違うのは、やはりこういう社会で逮捕された、服役してたというのは、社会復帰するのには大変なんだろうな。
たとえば我が社で痴漢でも強制わいせつでもストーカーでも盗撮でも下着ドロボウでもなんでもいいがまぁ犯罪を犯して逮捕されたとしたら、やはり大騒ぎになるだろう。というか、普通ならすぐにクビだよ。やっと出所して社会復帰して無事に働いていたのであろうに。

なんでネット上だけでおちょくらないで、現実世界に出てきちゃったのかなぁ。尻尾を出さなければ、まだまだ警察をおちょくれたはずなのに。

警察は公平な組織では勿論なくて、人間の品性の下劣なところというか、猜疑心が強い人たちというか、弱いものには強くあたり、エラい人には卑屈になるところである。

元フジテレビアナウンサーのチノパンこと横手(旧姓千野)志麻がホテルの駐車場で人をひき殺した現行犯でも逮捕せず、本人は自宅にいて、行動の制限も何もされていない。
今日になってからやっと、書類送検という報道があったくらい。
これが一般人なら、現行犯だからその場で逮捕、すぐに手錠をかけられて留置場送り、大阪市立桜宮高校体育科や日本女子柔道チームの体罰など比べ物にならないくらいの暴行で強制的に喋らされ、しかも調書を取るのは高卒の叩き上げの巡査や巡査長だから、文章は下手、漢字は間違いだらけの調書に拇印を押させられる。

やはり、父親は沼津市議、夫の叔父は元総理大臣、夫の祖父も総理大臣だから、県警は逮捕することはできず、無罪放免に近いことになったのだろう。
普通は書類送検のあとに逮捕されることもないことはない(はず)だが、マァ多分不起訴か起訴猶予か・・・・

しょせん、警察で働いている人間なんて、もともとはそこら辺の庶民なのに、そういうやつらに不当に権力を持たせるから、不正アクセスのような、全体から見れば小さな罪で(振り込め詐欺の方が社会的罪はずっと重いと思う)、休日明けの新聞1面トップ、ワイドショーでは朝も昼も連日延々と取り上げることになってしまう。

しかし、こういう警察の不公平な取り扱いを新聞の読者欄などに本名で投稿すると、近くの警察署から私服警官が二人でやってきて、「あの投稿の意味を聴きたい」などどやってくるので、こういうところでブツブツ書いているのだが、はて、ワタシはなんで自分とは無関係なのにこんなに長々と警察の不平等さを書いているのでしょうか。

風呂行ってこよ。

177755

コメント

lister
2013年2月13日10:21

少なくとも、容疑者が犯行を否認している間は警察は情報を
リークすべきではないでしょう。マスコミには美味しいです
けどね。

チノパンについては「権力は腐敗する」ですね。女子高生の
スカートを盗撮した裁判官はまだ裁判官やってるし・・・



権之助
2013年2月14日0:51

意味もなく長い日にコメントありがとうございます。
肩の具合はどうですか。

今更ながら、世の中は不平等だなぁ、と感じます。セレブリティは日本にも存在するんだなぁ、とか。

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